Case06
原価計算制度の改善及び構築
背景
現在、海外製品との価格競争との競争激化に加え、為替相場の急激な変動など、製造業を取り巻く環境は一層の厳しさを増しております。そのような状況下において、製造業にとって環境変化に柔軟に対応できるように自社製品の製造原価を正確に把握することは強い会社をつくるための必要不可欠な要素になってきております。
課 題
- 自社製品の製造原価が不明確なため、製品の適切な売値を設定することができない
- 最低価格や最低ロット数を念頭においた顧客との価格交渉を行うことができない
- 採算の悪い製品を突き止めることができない
- 自社製造か外注依頼かの経営判断をすることができない
- 税務調査で在庫計算に誤りがあると指摘される
トラストブリッジからのご提案
昨今の刻一刻と変化する競争環境に柔軟に対応するためには、自社製品の正確な製造原価を把握することの重要性が高まっています。また、製造原価の正確な把握、会計情報という側面だけでなく、製造現場の方のコスト意識や営業の方の価格意識に変化をもたらします。弊社では強い会社作りのお手伝いのために、製造現場の方や営業担当の方に製造原価の考え方やコスト意識を理解して頂きながら、原価計算制度を改善、構築していくサポートを行っております。
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現場把握及び原価計算方法のご提案
原価計算基準では、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算など、様々な原価計算の方法が用意されております。弊社では、ご依頼を受けた後に工場見学を実施いたします。クライアントのものづくりの現場把握や製造工程を把握することによって、ものづくりの現場に即した原価計算方法をご提案いたします。
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関係者に対する勉強会の実施
弊社ではクライント自身が環境の変化に柔軟に対応できるように、またクライアント自身で原価計算結果を理解できるように単に原価計算制度を構築するだけでなく、原価計算の考え方や仕組みを関係者の方に理解して頂くように努めております。そのために原価制度導入前に原価計算担当の方や現場の方など、関係者の方に原価計算制度の仕組みや考え方を理解してもらうための勉強会を開催いたします。
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システムの選定及び業務フローの構築
クライアントの現状に即したシステムの選定及び業務フローの整理、提案を行います。業務フローの整理では、経理担当者、現場担当者、経営者層など幅広い方とのヒアリング及び検討会を実施し、複数回に及び検討会を実施いたします。
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試験環境での導入及び運用
上記で決定された原価計算業務フローに基づき、導入業務を実施していきます。導入業務ではマスタの異動、登録などのシステム導入だけでなく、原価計算結果の異常値の把握や改善点を整理していきます。また、現在の別の原価計算制度が存在する場合には、旧原価計算制度との同時稼働を行い、予期せぬ問題に対応できるように努めます。
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本番環境での導入及びアフターフォロー
試験環境での導入に問題がないことが確認された後、新業務フローのみでの業務を開始致します。弊社では、本番環境への移行をもって業務終了ではなく、本番環境導入後の改善点や問題点の解決のためにアフターフォローも実施していきます。
獲得成果
- 不採算製品などを客観的に把握することができた。
- 営業部門へ顧客との価格交渉のために必要な情報を提供することができるようになった。
- 現場担当者のコスト意識が向上した。
- 在庫に関して税務調査で指摘されることがなくなった。